約 70,252 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3115.html
542 :影響を受ける人:2014/11/24(月) 21 33 18 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第三十七話 ―異なる翼は共に飛びⅧ― この日行われた交流会は大盛況に終わった。 それぞれ一勝ずつあげ、一応均等になったと思われたのだが・・・ 海軍 陸軍 欧州 リベリオン 一種目 三位 一位 二位 四位 二種目 二位 四位 一位 三位 三種目 二位 四位 三位 一位 四種目 一位 二位 三位 四位 とまぁ・・・ 圧倒的にリベリオン組が負けていた。 これによりリベリオンでは、均一な戦力の他に特化した戦力も考えるようになる。 そして、更なる強力なストライカー製作にも意欲を燃やしていく。 欧州義勇飛行隊も、今回の不必要な要請により被った被害を報告書に書いて送り出す。 そして、部品等の共通化が再検討されることとなった。 最初に壇上に上がったのは、リベリオン義勇飛行隊総隊長エリス・グリンフィールド。 天皇陛下ご本人ではないが、それでも皇女という事で緊張していたエリス。 しかし、皇女から声を掛けられたり、その年相応の笑顔に少しほぐれて何とかミスせずに下がる事が出来た。 「遠き地から来て下さり。感謝の念が絶えません。」 「いえ。友邦国を支援するのは当たり前です。」 「貴国の合理性は見習うべき点が多い。これからも宜しくお願い致します。」 「はい。有難うございます。」 最後に軽くではあるが、会話少しだけしていい気分だ。 もっとも、帰ったらみっちり訓練するつもりだが。 次に上がったのは陸軍代表江藤敏子中佐。 成績が中々上がらず仕舞いに終わり、お説教+御小言を貰ってしまった。 しかも最初と最後しか良い所が無く、本人も含めてちょっと気分がすぐれなかった。 「実力を発揮できず、残念であった。」 「・・・申し訳ありません。」 「そなた等が大陸で奮闘している事は良く知っておる。 今は小康状態である。今のうちに英気を養ってほしい。」 「御心使い、有難うございます!」 しかしそれも皇女からの励ましで少しだけ持ち直し、賞状を恭しく受取、静かに下がった。 交代するように上がったガランドだが、何時もと変わらないかのような態度でいる。 多少は緊張しているかもしれないが、それを表情には出さない。 「遥々欧州より来ていただき、有難うございます。」 「昔より付き合いがある国を助けるのは当然です。 それに、派遣されている貴国のウィッチ技術には助けられております。」 「これからも、末永くおつきあいできると良いですね。」 「大丈夫でしょう。昔のすれ違いはもうないでしょうから。」 こちらはつつがなく終わったが、内心は国の上層部に対する罵詈雑言が渦巻いていた。 それは他の隊員にもあり、荒々しい報告書とあいまって上層部に冷や汗を流させる一因となる。 そして最後は活躍できた海軍。 総合優勝した扶桑海軍ウィッチ組は中々の成績を収め、一番良い景品を貰えることに美緒達は無邪気に内心で喜んでいた。 壇上に上がれば表彰式を見ている観衆から、大きな声援が沸き起こる。 「うむ、素晴らしかったぞ。」 「御褒めに預かり、光栄です。」 壇上に上がった章香は堂々と皇女から表彰状を受け取った。 その際に軽く叩かれて励ましまで貰え、再び湧き上がった声援に恐縮して軽く挨拶をする。 最も、彼女をよく知る仲間達からは・・・ 532 :影響を受ける人:2014/11/24(月) 19 11 04 (わからないでもないけど、緊張しているわね・・・)敏子 (・・・かわらん。)サエ (おいおい・・・顔が微妙に引き攣ってんぞ。)志麻 (えらくなくてよかった・・・ オイはあそこに行きたくないザンス。)トミ (隊長かわいそぉ~)梨奈 と、丸解りだった。 一応水瀬大佐も褒めてはくれたので一安心。 何とか陽が明るいうちに終了し、民衆は帰宅の途に就く。 皇女も、まだ危険がある大陸から離れるために大急ぎで空港に行ってしまった。 残された軍の高官たちも、部下に指示を与え、報告を受け取ったら帰国していく。 工作部隊等が会場解体の為に働き始めた時、狐狸部隊と北郷隊は元の基地に帰るべく、トラックに搭乗していた。 今回は荷物を一緒に運ぶわけではないので、みんな一緒だ。 「先生かっこよかったです!」 「ありがとう美緒ちゃん。」 「でも、最後に怒られちゃうのはなー」 「徹子ちゃん・・・それは言わないで・・・・・・」 「・・・無様、未熟。」 「旗本さん、きついです。」 目をキラキラさせた美緒が寄ってきて、一番奥に座った章香はタジタジしていた。 だが、徹子のからかいに大袈裟に気落ちすると、サエが追い打ちをかけた。 そんな楽しい光景を、最後尾に座った醇子が羨ましそうに見ている。 「どうしたんッスか?」 「え・・・ な、なんでもないです。」 その様子に気が付いた隣の里子が声をかけると、驚いてしまった。 慌てて取り繕うが、前に座っている凛が鋭い視線で睨む。 「先程からどうにも落ち込んでいるように見えましてよ?」 「そ、それは・・・」 「何か気になる事でもあるのですか?」 醇子の暗い様子に気が付いていた小毬も、声をかけてきた。 トラックはそんなに大きくは無いが、この人数で乗るには少しだけスペースが余る。 なので、少しだけ出入り口付近に身を寄せ合う事で、美緒達に聞こえないようにした。 「それで?」 「えっと・・・ その・・・・・・」 ちらちらと、話が弾んで笑っている徹子を見る。 「徹子ちゃんがなんかおかしくて・・・・・・」 「おかしい?」 「ッスか?」 「うん。」 醇子が横目で徹子を見ると、三人も見習って横目で様子を見る。 視線の先では、次に餌食なった美緒を徹子が弄っている。 そしてサエに殴られて涙目になっていた。 「あれ、どう思いますか?」 「何時も通りに見えますけど?」 「落ち着きがありませんわ。」 他人から見れば、確かにそう見える。 しかし、付き合いの長い醇子からしてみれば、空元気にしか見えない。 「徹子ちゃん能力持ちなのは知っていますか?」 「え!? 知りませんわ!」 「ちょっ! お嬢、声が・・・」 「ムグゥ・・・」 「あ、あははは・・・ え、えっと・・・ですね。能力が判明したのは四年生の時でした。 美緒ちゃんと知り合ってから、魔眼みたいな能力に憧れていたのでもちろん喜びました。 でも検査で分かっただけだったので、より詳しく調べるために次の日から三日間休みました。」 「当然ですわね。能力が暴走して・・・と言うのはよくあることですし。」 「その辺は美緒ちゃんから聞いていたので、特に驚かなかったのですけど・・・」 「ですけど?」 533 :影響を受ける人:2014/11/24(月) 19 11 35 少し口を濁したが、小毬が促すと口を開く。 「徹子ちゃんは一週間帰って来ませんでした。 流石に心配になって先生にも聞いたんですけど、先生もよくわからなかったみたいで・・・」 「・・・・・・そして帰ってきたら、今みたいな状態だったと。」 「はい・・・ 帰って来た直後は表情が暗くて、何を聞いても上の空・・・ 翌日には、無理に笑顔になっていて・・・ 痛々しくて・・・ でも、聞けなくて・・・」 「「「・・・」」」 涙目になりつつも徹子を思う醇子の胸中は、よく知らない三人には計り知れない。 しかし・・・だ、 「でも・・・そこから立ち直ったのでしょう?」 「えっと・・・ハィ」 凛が言うと、戸惑いながらも頷く。 「付き合いは短いですけれど、それでも戦友でしてよ。 彼女が何時までも、暗い気持ちを引きずるような方だとは思っていませんわ。」 「そうですよ! 何気に引っ張ってくれますし。」 「そう、ですね・・・」 力なくも涙を拭き、少しだけ笑顔になる。 前は大喧嘩の上で再び元に戻った。 理由は聞かなかった。本人が「言えない。でも信じて欲しい。」と言ったから信じた。 「にしても~」 「な、なんですの? 里子さん。」 「お嬢は良く喧嘩する仲なのに、よくわかっているッスね~ あっ。よく喧嘩するからよくわかっているんっすね!」 「なっ! なっ! なっ! なぁああああ!!」 ニヤニヤ笑う里子に対し、指摘された凛は急激に顔を真っ赤にして立ち上がる。 そしてそのまま里子を睨み付け・・・ 「そんなこと、あり得ませんわぁぁぁぁぁ!!!」 「なんだ。なんだ?」 「醇子。どうしたの?」 (ほっ・・・標的がずれた。) 前方にいた二人を呼び込んでしまった。 慌てて言い訳を言う凛に対し、徹子は素で問い詰める。 その横で里子が煽り、まだ涙目な醇子に気が付いた美緒が慌てて駆け寄った。 安心させるために醇子は笑顔になり、小毬も微笑んでいる。 章香はようやく弄られるのを脱して安心するが、弄られてしまう自分のちょっと気落ちしてしまう。 それをサエが鉄皮面で見詰めている・・・が、眼差しは優しい。 そして思うのは本土の許婚。 まだ戦場で若者にモノを教えている自分を心配し、手紙を絶やさない。 それが嬉しくもあり、ちょっと軟弱だとも思う。 そんな所が気に入ったのだが・・・ 「・・・・・・死んでしまうかもしれんのにな。」 呟きは、賑やかな荷台の中では誰にも聞こえず。 宙に溶けていく。 平和な時間・・・・・・・・・それが終わるのは三日後。 ネウロイの大攻勢が、始まった。 以上です。 な、なんかサエさんが、予想以上にヒロイン力を高めている。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/899.html
Map 憂鬱世界勢力地図と銀河憂鬱伝説の航路図 「銀鬱伝・勢力図暫定マップ」509さま 「銀鬱伝・勢力図暫定マップ」原寸サイズ 「提督たちの憂鬱 戦後(1950) 世界地図」グアンタナモの人さま 「提督たちの憂鬱 戦後(1950) 世界地図」原寸サイズ 2012.09.29改訂版new2012.09.29 2012.09.30修正版new2012.09.30 「β版憂鬱北米拡大地図1950」原寸サイズnew2012.09.30 「日本大陸世界地図」日本大陸地図のひとさま 「日本大陸世界地図」原寸サイズ 「憂鬱日本」許可待ち 「休日ギアス世界地図」休日世界地図のひとさま 「休日ギアス世界地図」原寸サイズ 「休日ギアス2020後半年~2022年世界地図」原寸サイズ 「休日ギアス2020後半年~2022年世界地図2」原寸サイズ 「休日ギアス第一次世界大戦概要図1」原寸サイズ 「休日ギアス第一次世界大戦概要図2」原寸サイズ) 「帝都の休日世界・皇歴2023年」原寸サイズ) 日本大陸資源考察 クー&ミーさま 過去の考察は1番下までスクロールした“添付ファイル”の中に存在しています 日本大陸 石油資源考察(2019年8月12日版) 日本大陸 鉱物資源考察(2020年10月22日版) 日蘭世界勢力図 クー&ミーさま ルメリア、マケドニア、アルバニア自治州時代 ルメリア、マケドニア、アルバニア独立後 日蘭世界地図(現代) 399さま ヨーロッパ アフリカ アメリカ アジア アジア(クー&ミー さま案) 日蘭世界戦車 大陸スレ181 661さま T-26軽戦車 1934年型 九七式中戦車 チハ / 九七式中戦車 チハ改 日本連合世界(635氏作成) 日本連合旗案① 日本連合旗案②(国連カラー) 日ソ大陸世界日本海軍旗 日本大陸 近似世界ネタ(奥羽人氏作成) アンドロイドさんと自律型装脚UGV“飛脚” アンドロイドさん 人物 「辻政信大蔵大臣」Aod(hoi2)の人さま new2013.05.12
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3094.html
680 :影響を受ける人:2014/06/29(日) 16 26 40 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第十六話 ―天空を落とすモノⅣ― 二人は戦場に向かって飛翔する。 狙うは欧州義勇飛行隊が襲っている【アホウドリ】。 群がるウィッチの猛攻に、嫌気がさしてきたのか攻撃をやめてシャッターを閉じようとしているのが見えた。 そうはさせまいと総隊長は指示を出す。 「ちっ、敵は逃げようとしているぞ! 胴体部はいい、翼を狙え!」 『『『了解!!!』』』 指示にすぐさま反応する。 扶桑国より譲り受けた20mm機関砲を装備したウィッチが、翼を滅多打ちにする。 翼を穴だらけにされ、回避行動により飛行速度が下がっているネウロイにはたまらない。 追い払うために、再びシャッターを開いて迎撃してきた。 「うわぁ!」 「っくそぉ!!」 猛烈な射撃に攻撃していたウィッチ達は離れていく。 纏わりついていた害虫を払いのけ、逃げる為に機首を自分達が来た方向に向けようとした。 その途中で、接近してくるアドルフィーネと美緒を発見してしまう。 そう何度も張り付かれたくないと思ったのか、二人に近づくように加速し始めた。 機首を二人向けると同時に、〔ガコンッ!〕という音がして機首が上下に分かれた。 今まで確認されていなかった砲門。恐らく奥の手だろう。 「おいおい・・・ここまで来てまだ武装を隠していたのか?」 呆れるアドルフィーネと、少しこわばった美緒に、三門並んだ赤く発光する器官からレーザーが放たれた。 しかし放たれはしたが、だいぶ離れている。余裕をもって躱し、突き進む。 照射時間が長い機首の攻撃は、切り払うように光線が執拗に二人を追う。 進撃を妨害され、離れそうになる総隊長を見て、他の義勇軍のウィッチが攻勢をかけた。 再び群がり始めた敵に、【アホウドリ】も反撃する。 「一緒に飛行しても埒があかん。私は上、君は下から見てくれ。」 「はい!」 「いい返事だ。下の攻撃もキツイ。気をつけろ!」 二人は視線のみで合図を送ると、有効射程より少し遠めで上下に分かれた。 すでに二人の目は・・・魔眼特有の光を帯びている 若干早いが、魔眼と言うのは集中が必要だ。このぐらいがちょうどいい。 しかし敵は上下に分かれても攻撃を仕掛けてくる。 技量の高いアドルフィーネは最小の行動で避けられるが、まだ未熟からようやく足が出た程度の美緒では、あちらより攻撃頻度が少ないとはいえきついものがある。 それでも美緒は突き進んだ。 視界の端で、徹子が銃撃している。醇子が里子を庇う。 凛が小毬を守りつつ、弾薬を隊長陣に渡しているのが見える。 (私はあまり魔眼が好きじゃなかった。 制御できず。片目の生活は辛かった。 そんな私でも役に立てる事が出来るようになった。 みんなが私を信じている。 私は・・・それを信じ、自らを信じる!) 決意を胸に秘め、〔カッ!〕と見開いた魔眼は的確に敵を透視し始めた。 翼様な薄い部分には無い、普通に機首から見始めて・・・核らしきモノはすぐに見つかった。 だが安心はしない。ミチル先輩も言っていた・・・「思い込みは油断の元で、危険な兆候だ」・・・と。 胴体を全て見て、初めて知らせる事が出来る。 慎重に観察し、螺旋をえがく様に敵後方に躍り出てインカムを起動させる。 681 :影響を受ける人:2014/06/29(日) 16 27 36 「敵の核を発見! 機首1m先。中心部より、ちょい上です!」 『確認した。間違いない、攻撃を集中しろ!!』 アドルフィーネが号令を下すと、義勇軍のウィッチ達は一斉に機首を集中攻撃し始めた。 弱点付近を攻撃され、【アホウドリ】は嫌がる様に蛇行して、射線から逃れようとする。 だが、ここぞとばかりに彼女等は攻撃を続行する。 表面の装甲が剥がれ、削れ・・・とうとう核が露出した。 途端に【アホウドリ】が暴れだした。 弱点が露出しているのだ、慌てもする。 数名が銃に取り付けられている投擲砲で攻撃するが、なかなか命中しない。 代わりに再生しようとしている部分を破壊しているから、まだ核は見えている。 「このぉ・・・くたばれぇ!」 ウィッチの一人が急降下で接近し、扶桑から支給された墳進砲で、核を狙い撃つ。 発射された弾頭は吸い込まれるように核に当たり、起爆し、破壊した。 爆発した後、少しだけ間が開き・・・【アホウドリ】が美しい結晶に変わって爆散した。 「おお・・・」 「やったぁ!」 戦場にそぐわない、美しい光景に歓声を上げはじめた。 「気を抜くな!」 「「「「「りょ、了解!」」」」」 総隊長の一括に全員が気合を入れなおし、最後の敵に向かう すでに二体目の解析に入った美緒とアドルフィーネがいるのだが、相棒がやられ、護衛もいなくなった【アホウドリ】は逃げようとしていた。 「逃すな!」 「クソ、銃弾が足りない!」 引き離すためと、速力を落とすために相当数の弾薬を使用した結果、各部隊の残弾が心許なくなっている。 その間にも敵を万遍なく見ていた魔眼持ち二人は、すぐに確認し合って全員に知らせる。 「機首より1.5m。中心部に有ります!」 それは嬉しい知らせだが、敵はすでに逃走に入っている。 攻撃をやめ、回復と速力に力を注ぎ始めていた。 20mmをブチ当てても瞬時に回復し、まるで足止めにならない。 「こいつはどう!」 業を煮やした圭子が、対戦車ライフルで翼を狙う。 義勇軍のウィッチも、対戦車ライフルを装備した二人が反対側の翼に大穴を開ける。 流石に傷が大きすぎるのか再生が若干遅い。 しかし、他の傷を無視して回復に集中され始めると、これも有効打にならない。 相手が反撃をやめたおかげで簡単に接近できるのだが、決定打に欠けていた。 更にいえば墳進砲は残り二本。 皆に焦りが見え始めてきた。 「くそ、残弾ゼロだ!」 「くっ! 銃身が焼けついた・・・」 弾丸を撃ちつくし、あたらしい銃を取りにいくが・・・ 「弾倉はこれで最後です!」 「小毬ちゃん、他の武器は!?」 「先生・・・後は投擲弾用の手榴弾しか・・・」 章香は空になった弾薬入れに呆然とする。他を見渡してみるが、どの部隊も最後の補給を受け取ったのが見える。 だが、戦線に戻る数は少ない・・・残るのは補給を受けれなくなった者達だけだ。 意を決した章香は、一つだけ貰い受けた弾倉を返す。 682 :影響を受ける人:2014/06/29(日) 16 28 15 「わかった。旗本大尉に渡してくれ。」 「え?」 「なに・・・弾が無いならば斬ればいい!」 「あ! 先生まって!!」 小毬の静止を聞かず、章香は抜刀して突撃していく。それを見た智子も自分の銃と弾倉を傍に寄ってきた隊員に渡して両手に刀を持って突撃した。 「付き合います!」 「ならば左を頼む!」 全力を発揮して戦域を離脱し始めた【アホウドリ】に向かい、二人は刀に魔力を込める。 智子は普通の強度強化だが、章香は独自の技【海割り】の為に集中する。 【アホウドリ】は目の前に飛び出した二人に気が付いたが、無視して突進していく。 重量感あふれる巨体が迫り・・・智子は上に、章香は下に潜り込んで刀を振るう。 「「せいやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」 一気呵成に振りかぶった刀は翼を切り裂いていく。 【アホウドリ】から見て右側には深い二つの線が、左側は・・・半ばから斬り分かれて翼端が落下していった。 近接戦闘なんて考えない欧州組は、目の前の光景に呆然とする。 もっとも、左右のバランスが崩された【アホウドリ】はそれどころではない。 仕方なく速力をおとし、全ての砲門を開こうとする。 だが一瞬だけ戸惑い、混乱した隙を徹子とミチルは逃がさなかった。 上空に待機していた二人は、最後の墳進砲を抱えて急降下を開始する。 徹子が競うように前に出てきて、ミチルは内心で舌打ちをした。 「無理して前に出るな!」 「大丈夫です。前座は、まかしてください!」 「勝手にしろ!!」 言い争いつつも、二人は再会されたレーザーの弾幕をかいくぐっていく。 徹子の自信は別に悪意味ではない。彼女の方が、シールド強度が上だし、まだ術符を持っているからだ。 そして、見た目で分かるくらい、すでに敵は及び腰になっていた。 護衛がいなくなり、相棒も斃された。 逃げるしかないが、翼が傷付けられてまともに飛べない。 もう一度智子が接近して斬りつける。圭子が対戦車ライフルで銃座を破壊する。 後ろから接近した章香が尾翼を切り落とす。武子・綾香・サエが隊員を指揮して常に銃火を途絶えさせない。 欧州組も弾丸を持っている者達が集まって射撃する。 急降下していた二人は、金属が擦れるよう尚人を出して呻く敵を・・・射程圏内に入れた。 まずは徹子が最初に発射し装甲をはがす。当たって爆炎を吹き飛ばして進む【アホウドリ】に対し、ミチルは冷たい目で剥き出しとなった核を見詰めて、引き金を引いた。 核を破壊され、最初の【アホウドリ】の様に爆散した。 結晶が散らばる空域を、美緒は茫然と見る。 「おわった・・・のか?」 「ああ、おわったよ。」 そう言って肩を叩いたアドルフィーネ総隊長を見る。 いつの間に隣を飛行していたのだろうか? 気付かなかった・・・ 「ご苦労さん・・・しかしなんだ。」 「なんですか?」 「負傷者はいるが、戦死者無し。凄いぞこれは。」 それは確かにすごい。だけど実感がわかない。 困惑していると、誰かが飛びついてきた。 「うわわわわ!?」 「やったよ、美緒ちゃん!」 「じゅ、醇子!?」 「お仕事ご苦労様、やったわね!」 「穴吹隊長・・・有難うございます。」 「やりましたわね!」「死ぬかと思ったッス!」 「美緒さん、ご苦労様です!」「美緒、やったな!」 仲間にもみくちゃにされ、ようやく実感が持てたのか、少しだけ涙を流した。 その様子を、章香とアドルフィーネは顔を見合わせると少しだけ笑った。 圭子はハシャグ智子を見て、やれやれと笑顔で首を振り。 武子と綾香は、全弾ほぼ使い尽くしての戦果に頭を痛めつつも、この時ばかりは達成感に笑うことにした。 ミチルは学兵達を視線に入れて、知らず知らずのうちにホッとする。 作戦は、無事に終わった。 以上で分割・改訂・追加が終わりました。 WIKI掲載にはこの二つをお願いします。 さて次は夢幻会と日常編だ。 今のところ予定は・・・「手紙」「御芋」「ミチルとの絡み」「交流大会」「それぞれの休暇風景」・・・ですかね? しかし・・・とうとう100ページ越えした。新しいのを作ろう。 批判不評待っています。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4718.html
890: ナイ神父Mk-2 :2017/08/02(水) 16 36 29 大陸SEED ゲート編 その12 戦線の混乱とオーブの状況 地上戦線に置いての混乱が広がっているのと同時刻、海上のオーブを含む連合艦隊でも離反部隊が出現して混乱が発生していた。 ダガーLやウィンダム同士の激突や空母に艦載された兵器からの攻撃によって艦隊の混乱は進み、其れに巻き込まれたオーブ軍も行動を迷っていた。何せどちらが味方なのか解らないと言うのが現状である。その為、迂闊に攻撃加える訳には行かず、オーブの艦載機部隊は空母の防衛に終始していた。 「ムラサメ隊は其の侭空母の直掩に終始!!まだ、連合の艦隊とは通信が繋がらないのか!?」 「げ、現在通信を繋げていますが中々・・・」 「ユウナ様、此処は撤退すべきでは?」 トダカのその言葉に対してユウナは考える様子を見るものの、首を振る。 「いや、味方の解らない現状では下手に動くのは危険だ。何とかして味方に通信をしなければ・・・」 「しかし、此の侭では!」 「空母『ウィリアム・ハルゼー』より通信です!回線を回します!」 オペレーターからのその言葉に艦内に居た人間はモニターへと注目が集まる。点灯したモニターには前回の作戦で協力したハルゼーを率いる艦隊司令のキング提督である。今作戦で太平洋での艦隊戦の必要性が薄れた関係で彼らの艦隊も大西洋へと派遣されて居たのだがその彼の艦隊も今回の離反騒動へと巻き込まれていたのである。 『無事なようですな・・・』 「キング提督、其方も無事でしたか」 『此方も何とか現状を保っているが長くは持たん。此方としても防衛が限界な以上、撤退をせざるを得ん・・・』 「連合としては現状は詳しく把握できていないと?」 『我々としても現状の状況が把握出来ていない。』 ユウナの安堵する言葉にキング提督の会話にトダカが入るとキングはそう苦々しく返答する。その雰囲気を感じ取ったユウナは空気を変える為に、ユウナはトダカを遮るように会話を続ける。 891: ナイ神父Mk-2 :2017/08/02(水) 16 37 04 「それで提督はどちらに撤退を?」 『現在、通信が通じる艦隊はパナマかヘブンズベースに向けて進路を取っている。其方は如何する?』 「我々もパナマまで追従します。」 『オーブ艦隊が付くとは有り難い、助かります。』 キング提督はそう言って通信を切るとユウナは司令官席より立ち上がり艦隊の全部隊へと指示を出す。 「僕達も全軍キング提督の艦隊へと追従して撤退する、警戒を怠るなよ!」 ユウナのその言葉に従うように艦橋のオペレーター達は忙しく動き始めると護衛に付いていたムラサメ達も艦隊の動きへと追従を始める。しかし、その行動に対してオーブを敵と認識したのか、離反部隊と思われるMS隊が此方に向かって来ると同時にタイミングを図っていたのかザフト軍所属の潜水艦が次々と浮上してディンを初めとした航空MS達が離反部隊と連動して攻撃を仕掛けてくる。 「くそ、こんな時にザフトまで!」 「対空射撃を密にしろ。敵MSを近づかせるな!!」 その言葉に呼応するように対空火器を機動させると厚い火線がタケミカズチより展開され、敵MSの接近を阻もうとするも他の空母群と比べても的が大きく目立つタケミカズチには攻撃が敵機が集中し、遂には数発攻撃が命中すると言う事態も発生していた。そんな時突如、ディンを出撃させたと思われる潜水艦が居たと思われる地点で水柱が上がり、其れより離れた地点から水面より浮上してくる存在があった。其れは前回の攻撃で此方の攻撃を妨害してきていたアークエンジェルである。AAは前回と同じ様にフリーダムを出撃させると、驚くべき事に今度は連合を助けるかの様にザフトや離反部隊の機体へと砲撃を行ったのである。 「アークエンジェル、ザフト及び離反部隊への攻撃を開始其方に注目がずれています!」 「連中、前回は我々を攻撃したと思ったら今度は向うを何を考えて居るんだ?しかし、どちらにせよ良いタイミングだ、アークエンジェルとフリーダムが敵をひきつけている間に離脱する!ぼやぼやするな!!」 その意図の読めないフリーダムの攻撃に対して一時離脱中の連合やオーブ艦隊の船内は混乱が発生するが我に返った艦長らの支持によって無事に艦隊は戦域を離脱する。その後、オーブ艦隊は本国へと帰還し連合に対して強い抗議を行うも、連合側は此れを黙殺し危機感を感じたオーブは各国の情勢を見極めながら戦力や物資を急速に集め万が一を考慮する事に成っていく。 892: ナイ神父Mk-2 :2017/08/02(水) 16 37 40 その頃の主人公達とファントムペインの壊滅 オーブ艦隊が戦場を離脱してから暫く後の、キール軍港付近でも到着したミネルバ隊とファントムペインの殿部隊が戦闘を開始していた。 「ウィンダム隊はデストロイを中心に弾幕を弾幕を貼れ!!ステラ、やれるか!?」 『まだ・・・大丈夫・・・』 「無理はするな、敵の数は確実に少なく成っている。此の侭行けば・・・」 『ウァアー!!』 「アウル!?」 ネオが通信から聞えた悲鳴を聞いて慌ててアウルの方へをウィンダムのカメラアイを向けると其処には両足を失いバランスを崩して後方の建物へと倒れ込むガイアの姿が映りこんでいたネオは慌てて援護をアウルを救助に向かおうとするもザフト側の方が一歩早く倒れたガイアへと向けて多数のガズゥートからの砲撃が放たれアウルの搭乗するガイアへと浴びせ、其の侭ガイアは限界を残さず吹き飛ばされた。 「くそ、アウル・・・」 『アアアアー!!』 「ステラ!まさか、ブロックワードか!?」 アウルの撃墜と同時に挙動が可笑しくなったデストロイに対して通信を送るも帰ってくるのは叫び声に近い錯乱したステラの悲鳴だけであった。内部では自己暗示に近い形で自分でブロックワードを発して錯乱状態に陥ったと思われる事は容易に想像でき、ネオの焦りは増した。現状最大の火力を有するデストロイが無差別攻撃を開始しした事によってザフトだけでなく防衛に参加していたファントムペイン側の部隊にも影響が出た為でる。更にそうした攻撃を掻い潜って複数のザフトの新型MSが此方に攻撃を仕掛けて来た事によって趨勢は大きくザフト側へと傾き戦況は不利と成っていたそんな中、ネオはある決断をするとスティングへと通信を送る。 「聞えるかスティング!」 『何だよ!こっちだって精一杯だぜ!!』 「お前は残存部隊を連れて先に沖の空母へ合流しろ!!」 『ステラは如何すんだよ!!』 「ステラは俺が助ける!!だからお前は早く!」 『で、でもよう!!』 「早くしろ!此の侭じゃ本当に全滅するぞ!!」 「解ったよ、その代わりステラを絶対に助けてくれよ!」 893: ナイ神父Mk-2 :2017/08/02(水) 16 38 14 ネオの鬼気迫る命令に対してスティングは一時は食い下がる物の最終的には折れて友軍機のウィンダムを集めると其の侭沖合いに居るJ・P・ジョーンズへと向けて撤退を開始した。其れを確認したネオをは前方へと機体を向け直すと一気に機体を加速させて目の前の新型機、シンの操作するディスティニーへとビームサーベルを抜いて突貫する。 「コイツ急に!!」 「シン、気を付けろ」 ウィンダムの突貫に対してシンは盾を構えようとするがその前に複数のビームがウィンダムの前を通り抜け、ウィンダムは急停止して直上へと上昇した。其れと同時にレイの新型機、レジェンドがディスティニーの横へと飛んで来る。 「此処は俺に任せてお前はあの黒いMSを!」 「わかったこっちは頼むぞ」 モニターに写るレイに対してシンはそう声を掛けるとスラスターを吹かせて黒いMSへとアロンダイトを構えて突貫していく。其れを防ごうとウィンダムが動き出すがそれに対してはレイのレジェンドが牽制に出る。 「やらせはしない!」 「この感じあの時の白い坊主君か!」 独特の共振の様な物でネオは目の前の相手が以前戦った白いザクのパイロットであることを察知するも構っている暇は無いとばかりに無視してデストロイの援護へと向かおうとする。しかし、レジェンドの正確な攻撃をかわしながらの飛行では到底援護まで辿り着ける物ではなく数度攻撃をかわした所でデストロイの方から一際大きな爆発が発生する。そして、其れに一瞬ネオが気を取られた瞬間レジェンドは背部のドラグーンからのビームをウィンダムへと命中させる。ビームの命中したウィンダムは推進部や四肢が爆発して飛行不可能と成り其の侭海へと墜落して行った。 その後、ザフト・反ロゴス連合は親ロゴス派への追撃を一度停止し、反ロゴスを標榜する派閥の連合とザフトの間で一時的な停戦条約が結ばれる事に成るもユーラシアの東側等一部の地域では此れに反発が強まり連合は反ロゴスと親ロゴスに大きく二分されていく事となる。 894: ナイ神父Mk-2 :2017/08/02(水) 16 39 36 以上ですWIKIへの転載は自由です。取り合えず欧州攻略作戦は失敗と言う感じで書かせてもらいました。しかし、運命の話なのに主人公組みをどっちも余り出せて居ませんが・・・ 誤字脱字誤変換修正
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6679.html
332: バーコードハゲ :2020/12/04(金) 20 50 03 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp 登場人物紹介を今のせます。(パリのデブリーフィングや解説は今作ってるので勘弁してください) 333: バーコードハゲ :2020/12/04(金) 20 51 59 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp 登場人物 エージェント47 ICAに所属するプロの暗殺者、裏社会ではかなりの有名人、一般人の間では都市伝説と化している。デザインベビー兼クローン人間、後頭部に一次バーコードの刺青のあるスキンヘッドハゲ(ファンからの愛称は暗殺以外何でもできるハゲ)。愛用銃はサイレンサー付きのAMTハードボーラー(通称シルバーボーラー)を使用する。感情がないと思われがちだが決して感情がないわけではない。 ダイアナ・バーンウッド ICAに所属するオペレーター、おそらくイギリス人もっと準備を一任させて、どうぞ。 カールトン・スミス ラングレーの諜報部員。ゲームでは毎回任務に失敗して捕虜となっており、彼を救出して情報を聞き出すことが多い。そのため47には協力的だが、当の47からは半ば厄介者として見られている。ゲームを元にした映画ではかなりの大物だった。 オットー・ヴォルフガング・オルトマイヤー 既に故人だが47の生みの親、表向きはルーマニアの精神病院の院長だが、実はここで密かにクローン研究を行っていた。 組織 ICA(international contract agency) 単にエージェンシーとも、47が所属する国際暗殺機関、秘密組織でありクライアントからの依頼に基づき暗殺等の任務を遂行する。中立を原則とし、通常は権力には加担しない。 334: バーコードハゲ :2020/12/04(金) 20 53 52 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp やりたかった登場人物紹介ようやく載せられた。拙作のゲートの先は(ryの一番先頭に転載しといてください。 316: バーコードハゲ :2020/12/04(金) 11 34 03 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp ゲートの先はHITMAN世界のようです。 INパリ ショーストッパー まずはミッションの説明から ダイアナ「こんばんは47、ヨーロッパでも最先端のクチュールブランドであるサンギーヌがパリで行うファッションショーよ。ターゲットはソビエト時代に裏社会で暗躍しファッション界の王となったヴィクター・ノビコフと元スーパーモデルのダリアマーゴリスよ。」 ダイアナ「この二人は表の顔はサンギーヌのCEOだけど実は闇のスパイ集団『IAGO』のリーダーよ。IAGOは各地で大規模なセキュリティリークを起こしているの。」 ダイアナ「クリミアの分離独立派がオデッサ原発をメルトダウンさせたときにセキュリティネットワークの侵入を助けたのはIAGOの情報よ。またデルガド・カルテル(コカインばらまく糞共、ダストールによって落とし前をつけて貰う予定)がヘルナンデス大統領とその家族を『撃墜』した時フライトプランを横流ししたのもIAGOだった。」 神崎島世界某所 神崎提督(盗聴)「実際にこの大統領の撃墜ってのは一例あったりする。ルワンダ紛争は大統領撃墜によって引き起こされた。」 柏木「神崎提督…いつの間に盗聴器なんて仕掛けたんですか。」 フリンゼ「トンでもないことしてますね!お互イニ!」 辻「平行世界とはいえこのようなスパイ集団(とか暗殺集団)がいないとは限りませんからね。念には念をの精神です。」 シエ「そのデルガド・カルテルとかいう連中を抹殺シテモイイカ…。」 辻「その時が来たら遠慮なく。しかしカルテルが土地の住民を雇っていることもありますがどうしたものでしょうか。」 HITMAN世界 ダイアナ「今回のクライアントMI6はNOC(ノンオフィシャルカバー)のリストがこのファッションショー開催中に引き渡されるという情報を手に入れたわ。間違った人に渡る前にターゲットを始末してほしいのよ。」 ダイアナ「準備は一任するわ。」 妖精B「一任ktkr」←盗聴犯 ~中略~ ダイアナ「あのヘルムート・クルーガーもいるようね。あなたたち顔立ちはそっくりだし、メイクがうまく誤魔化してくれるはず。」 クルーガー47(変装した)「」(キャットウォークを歩いている) リシュリュー「47を確認しました。」 神崎提督(通信機)『47、意外とノリノリですね。』 リシュリュー「私もキャットウォーク歩いたら三階に行きます。」 神崎提督『その事なんだが…IAGOのオークションの招待券をどこで手に入れたのかウォースパイトが既にスタンバイしてなおかつ妖精によって47とダリアマーゴリスの会合場所に盗聴器が…。』 リシュリュー「えぇ!?」 一方その頃コマちゃんは コマ「シェフに間違われてしまいました…。あ、こんなところにカクテルのレシピが。(ノビコフが飲みたがっているベア・ナックル・ボクサーのレシピ)」 神崎提督(通信機)『というわけでノビコフの方を張ってください。』 ちなみにこのアプローチ放置していると本物のヘルムートがダリアと会合する。(閑話休題) クルーガー47「仕事を受けよう。何をすればいい?」 マーゴリス「直球勝負、嫌いじゃないわ。実はあなたにぴったりの仕事があるの。ジェシカ・ハイムーア」 クルーガー47「ハイムーア・コンサルティング」 マーゴリス「だからショーに出て貰った。ニューヨークに飛んでジェシカを探して。若くて賢くて美人であなた好みのはず。」 クルーガー47「ターゲットは彼女じゃないだろ。」 マーゴリス「驚いた、キレるわね。その通り、真のターゲットは父親で社長のジョン・ハイムーア、彼に近づき信用させて。ハイムーアコンサルティングが企業合併を計画してる。その相手と金額を知りたい。」 クルーガー47「わかった、引き受けよう。」 マーゴリス「これをあなたに、常に持ち歩くように、最終手段よ。」 クルーガー47「青酸カリ、いい選択だ。」 マーゴリスの携帯に電話がかかり、窓に向かって通話中 クルーガー47「」サーッ←こっそり青酸カリをダリアが飲むシャンパンに入れる。当然…。 マーゴリス「」チーン 壁(オークション会場)の向こう ウォースパイト「ターゲットダウン。」ボソリ 神崎提督(通信機)『君が言うんかい!』 ウォースパイト「そうそう、マーゴリスはモサドにいたそうよ。」 神崎提督(通信機)『あのモサドか。こちらの世界のリベラル(笑)に染まった今のドイツも嘗てのナチと見なして色々やってるという噂の。』 ウォースパイト「ええ、モノホンのナチスはうちにいるのにね。」 317: バーコードハゲ :2020/12/04(金) 11 36 24 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp ~中略~ 護衛「ノビコフは?」 デッカー「手が空いたら護衛を寄越すとさ。」 護衛に変装した47、FSBのデッカーをパビリオンに連れていく。どうやらノビコフは自身の裏の経歴を白紙にして全うな事をしようとしていたようだ。 ノビコフ「ノビコフ、お前は奇跡を起こしたぞ。」←川の畔の柵に肘をつけながら ナポレオン・ボムパルトを置く47 ちなみにこのナポレオンボムパルトは大音量で音楽が流れる仕様。流れる曲はチャイコフスキー1812(序曲)ttps //youtu.be/e9HUkddTiKsです。ナポレオンが負ける曲で草生える。(閑話休題) 『ボム』パルトなので爆殺! 遠距離から覗くリシュリューとコマ+α リシュリュー「えぇ…。」 コマ「そこは河におとすものばかりと…。」 オセロット「バカゲーの意味がよぉくわかるな。」 ガングート「一応衝撃で川には落ちてる。」 ヘリに乗って帰っていく47 ダイアナ「ミッション成功よ。」 デブリーフィングと解説などは別でおこないます。ご容赦ください 358: バーコードハゲ :2020/12/05(土) 18 19 27 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp ショーストッパー解説 はい早速パリでのミッション、ショーストッパーについて解説していきますよーイクイク。 国際的なスパイ集団IAGOに対して制裁を下すというミッションでしたね。 IAGOは元スーパーモデルで元モサドのエージェントであるダリア・マーゴーリスが考案した。ファッションモデルが得た情報をリークして金を得ていたということである。一言でいうとハニトラです。(古今東西一番多用されてきたやつです。)これを受けて重要情報を持っているとされている人物にハニトラ対策を施すことになった。(ハニトラ要員は艦娘と深海棲艦といきたいところだがやってくれるのかは別だしそんな小説書く技量は0ですので誰かやってくだち) さらっと神崎島世界のモサドも活動を活発化させている。何より神崎島にリアルナチスがいるのだから。だが専らリベラル(笑)に染まったドイツもナチ同等の存在と考え、活動している。(小説のネタにどうぞ。) コマちゃんが拾ったレシピ ベア・ナックル・ボクサーというカクテルのレシピ。ノビコフへのアプローチに。サルーテ要素回収(無理矢理)ちなみに配合は 1/2 oz aged rum 1/2 oz vodka 4 oz orange juice 1 dash Angostura bitters 1/4oz salt syrupに氷と一緒に混ぜてステアで飲むらしい。美味しいんですかね。(下戸) デブリーフィング パリのミッションの一日前 ノビコフ「モスクワはどうだった?」 プロローグの最後に出てきたおじさん(以降おじさん)「カマロフは死んだ。CIAのエージェントにしたてあげて、FSBは騒がしいだろう。真相は闇に葬られる。そっちは?」 ノビコフ「いいだろう。世界中のエリートが集まった秘密組織の情報だ。(本を取り出しながら)5年かけて集めた情報だ。こいつはウィキリークスが『便所の落書き』に見えるくらい貴重なものだ。」 ノビコフ「ペンは剣よりも強しだな?」 おじさん「むしろ、剣を持った男がペンを持つものを決めると俺は思うがな。」 スマホの画面には 書類を確保、追跡不可能、情報をリークしろの文字が…。 おじさん「安心しろヴィクター、お前の名声は保たれた。明日の準備が色々あるんだろ?」 帰るノビコフに一言かけるおじさん おじさん「ヴィクター、よいショーを。お前が永遠に記録されるショーになるとの予感がするからな。」 message sent 359: バーコードハゲ :2020/12/05(土) 18 22 15 HOST KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp ギリギリ一レスで収まった。上のレスをパリのショーストッパーの小説のあとにおねがいします。タイトルは 『パリのミッション解説』で。次は明日の世界や。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6684.html
374: 影響を受ける人 :2019/05/03(金) 22 21 17 HOST softbank060068219187.bbtec.net 10-15 11様 九曜ストパンにおけるアイドルウィッチーズみたいな話を希望する 12様 アグレッシブ九耀さん×ちいさいず まずは【ちいさいず】を狩ってこないと!←見つからんかった。(泣き ※ガルパンネタを使っていますが、作者がヘボなのでうまくありません。 ※九曜ストパン設定を使用しています。 それでもよろしければ、お進みください。 ストライクウィッチーズ×提督たちの憂鬱 〔小っちゃくてもアイドルです?〕 九曜葛葉=嶋田繁太郎は今、ピンチに陥っていた。 別に二度の転生をしていて、ピンチなど経験しない時などなかったが。 今この時のピンチは、今ままでも経験したことの無いモノであり、今後も無いであろう出来事。 この世界に生れ落ち、天皇家に仕えてからも色々と頭を悩ませ続けた。 しかしこれはちょっと違う気がする。 貌を覆うようにして現実から逃避していた九曜は、指に隙間を作って目の前に並ぶ少女達を見る。 300年以上たってようやく表れた夢幻会に全てを押し付けて、後腐れなく次世代に期待できるとして死のうとした事もある。 それを子孫である二人に止められ、夢幻会に止められ、彼女は死ぬことはやめたが政務にあんまり関わる気がしないので好き勝手する事に決めた。 だから・・・ 司令官の座を分捕って、思う存分子孫を愛でる事にしたのだ!!! え? キャラが違う?? 百年以上生き抜き、二度も転生をするという経験をした人間が、元の感性を持っていること自体が奇跡だ。 ゆえに。一月毎に交代で扶桑とブリタニアを行き来する事となっても、これだけの我儘を許して欲しいと思っている。 天皇家から条件を出されて許されたが、夢幻会からは恨み辛みの御言葉を頂いた。 まぁ。無視しているけども。 そんななかで、トレヴァー・マロニー【ブリタニア】空軍大将に接触に成功し・・・ なぜか惚れられた。まぁ・・・ そのおかげで色々出来たけれども。 此方がお願いすれば、あちらからも要請が来るので中々断れない。 百戦錬磨の政治家だったとはいえ、今の立場はちと微妙。 とりあえず、今回お願いされたのは兵士の慰安。 「と、言うわけなのだけれども」九曜葛葉 「それでしたら、無難にダンスを踊るというのはどうでしょうか?」ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ 「追加で手料理を提供するとか?」坂本美緒 「それは良いですね。ですが凝ったモノは避けた方が良いでしょう」ゲルトルート・バルクホルン 「なら、クッキー作るか。あれなら大量に作れるし」シャーロット・E・イェーガー 「ふむ。でしたら、三種類くらい欲しいですわね」ぺリーヌ・クロステルマン 「どうせなら歌も入れてみる?」エーリカ・ハルトマン 「芳佳となら歌う」サーニャ・V・リトヴャク 「アー 歌ぶんならイイゾ?」エイラ・イルマタル・ユーティライネン 「皆楽しくなればいいと思う!!」フランチェスカ・ルッキーニ 「お菓子作りは任せて下さい」リネット・ビショップ 「呪歌にしないようにしないと」宮藤芳佳 割とまともな回答がやってきて、自分の教育は間違っていなかったと自信を付ける九曜さん。 (まだお菓子造りは許可されてないから、参加出来ないのよね)ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ (私もお菓子造りに参加・・・出来ないな。ダンス・・・出来るか?)坂本美緒 (お姉ちゃんとしての威厳を見せるぞ!)ゲルトルート・バルクホルン (坂本少佐に見張りしないとなぁ・・・)シャーロット・E・イェーガー (くふふ・・・ 商品開発の一環として利用させていただきますわ)ぺリーヌ・クロステルマン←辻~ん弟子 (こういうのは楽しくやらないとね)エーリカ・ハルトマン (芳佳成分が足りてないし、いいかも・・・)サーニャ・V・リトヴャク (サーニャから、ドスグロイ気配が・・・ ああ、何時からこんな子に)エイラ・イルマタル・ユーティライネン (お祭り楽しみ♪)フランチェスカ・ルッキーニ (実家直伝のお菓子を!)リネット・ビショップ (リラックスできる呪歌なら、OKかな?)宮藤芳佳 375: 影響を受ける人 :2019/05/03(金) 22 22 20 HOST softbank060068219187.bbtec.net 皆がどう思っていようとも。 とりあえず、お菓子は前日に大量に生産。 コンサートの帰り際に配れば良い思い出になるだろうと判断し、おまけとしてメッセージカード付きに。 コンサートで歌う曲は、どこから嗅ぎ付けたのか夢幻会のヲタク共から送られてきたものを選曲。 と言っても全部元世界で声優が歌っていたモノを思い出し、書き上げた物ばかりだったが。 それでも現段階でかき集められる楽器を使用した物になっており、無理をする必要性が無いのが救いだった。 個人個人で歌い上げ、最後に合唱すればいい。 楽団? 九曜さんの分体が全部するので、楽器のみのレンタルですませる。 練度は十分だ。伊達に天皇陛下の我儘を300年以上叶えてはいない。 一人楽団で誕生日会など、良くしていたモノである。 その際、リズム感が古臭いと指摘されて凹んだのも良い思い出だ。 練習も比較的順調に出来たし、襲撃も最近は低調。 するなら今の内、予告を出してお菓子も作った。予行演習も上手くいった。 「これは成功するな」 と言った宮藤博士(芳佳御手製クッキー試食兼見学者)のコメントが、まさかフラグになるとは思っていなかった事を除けば。 明日は早いと早々に練習を切り上げ、就寝して起床したら皆揃って絶叫。 どうしたとばかりに飛び起きて分体も用いて全員の部屋にすぐさま直行、(もちろんエイラの部屋は九曜さん本人が)扉を開いて・・・硬直した。 皆・・・ なんでか小さくなっていた。 「なんでさ」 そして話は冒頭に戻る。 頭痛がする頭を、夢幻会特性の頭痛薬(政府御用達)を飲んで和らげ、小さくなっているストライク・ウィッチーズメンバーを見る。 うん、かわいい。・・・いや違う。そうではない。 眉間を揉み揉みして、溜息を一つ。 「えっと・・・ 原因がわかる人はいる?」 問うてみると全員の視線が二人に突き刺さった。 「まあ、そうなるな」 「うぅ・・・」 美緒(六名)とミーナ(三名)に集中するのは仕方がない、この中で一番の飯マズコンビだから。 しかし。美緒はしっかり監視を置いていたし、不審な動きは無かった。 対するミーナも型ぬきと、オーブンからの取出ししかしていない。 「その二人以外は?」 今度はサーニャ(二名)とフランチェスカ(三名)、エーリカ(三名)が対象になった。 確かにこの三人は生地造りで、小麦粉を持って来たり練っていたりしていた。 可能性は高いと言える。しかし、調理場から食料庫までの距離は短い。 前日に何かを混ぜると言うなら、誰でも可能である。 しかしサーニャは夜勤の疲れからか寝込んでいたので、九曜(分体)が付きっきりで看病。 エーリカは基本的に面倒臭がりだが、医者を目指しているという事もありそう言う事はしない。 フランチェスカは九曜指導の下で、能力の反転運用の訓練中だった。 つまり、全員にアリバイがある。 問うておきながら、あげられた犯人全員が無罪。どうすりゃいいのよ、これ。 「し、司令」 「なに。ミーナ」 悩みに悩んで机に突っ伏した司令の姿に、申し訳なさそうに声を掛け。 そのまま時計の方を見た。 「時間が迫っていますし、何か対策をたてた方がよろしいかと・・・」 「そ、そうね。とりあえず、目前の問題は・・・衣装かな?」 何しろみんなミニマム。衣装は作りなさなければならない。 えっと、これから採寸して。裁断して。あ、その前に色合わせして。 時間は・・・分体の総力を掛けて、人海戦術のゴリ押しでどうにかしよう。 大丈夫、大丈夫。天皇陛下の無茶ぶりに比べれば、可愛いもの。何よりも!可愛い子孫のためだ!! やる気を出して、そそくさと司令室を後にしようとする九曜の背中に、声がかけられたので止る。 「あの、御婆ちゃん」 「なに、芳佳? 色々用意なきゃいけないから手短にお願いn「魔力出したら衣装が付いてきたんだけど・・・」ふぁ!」 振り返ってみれば、獣耳芳佳ステージ衣装バージョンが立っているではないか! こ、これはいいもの・・・げふんげふん。 フラフラと近寄って耳をさわさわ、 「ふにゃ!?」 衣装を隅々まで見る。 「お、御婆ちゃん!?」 ついでに持ち上げてみる。 「あわわわわわ??!!」 376: 影響を受ける人 :2019/05/03(金) 22 23 43 HOST softbank060068219187.bbtec.net 「質量・重量は変わらん。衣装の感触は布そのものだが、魔力を感じる・・・ 分体生成と同じ原理か? だとしたら、体が小さくなるというのは・・・ 巨獣化の反対と捉えれば・・・ 分体生成でチビの例が有るから、それに該当するな。 ふむ・・・ やっぱり、原因はわからんな!」 「「「「「ずこ~!」」」」」 素早く調べて真剣な表情をしたと思ったらこれである。 今回はギャグ回なので許されるが。取りあえず全員に力を解放してもらった。 結果から言えば、全員が衣装付きで変身で来て、いつもの軍服にもなれた。 この状態を直す時間が無い為、このまま会場に向かう事にする。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 辻~ん「それで、大成功となったと?」 嶋九曜「ええ。最初は混乱しましたが、チビを見てもらって納得して頂きました。」 五十六「ほう。かわいらしいな」←集合写真を見させてもらっている。 近☆衛「いいなぁ。生で聞きたかった」←覗き込んで溜息 嶋九曜「落ち着いたら、やって見ましょうか」 近☆衛「本当か!」 五十六「しかし合唱団はいいな。自前のもあるし、民間交流でもっと前面に出しても良いかもしれん」 辻~ん「そうですね。そのくらいの出費はしても良いですよ」 嶋九曜「その為には、平和を勝ち取らないと・・・!」←キリッ 夢幻会「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」(*1)))) 以上です。 やっつけ感と、突貫工事で短くなってしまった上に、クオリティーが低い(涙目
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/660.html
881 :ひゅうが:2012/01/30(月) 21 10 19 銀河憂鬱伝説ネタ――閑話「大人買い」 ――皇紀4249(宇宙暦789)年2月 日本帝国 帝都宙京 神保町 「ああ・・・これはすごい・・・」 「そ・・・そんなにか?」 「そうですよ!ここにあるのは世界最古の小説の完全版に、今はなきケルト文明の遺産である装飾福音書の再現版、四庫全書と呼ばれる中華世界の至宝・・・活字化された古今東西の歴史史料とその解説である『帝大史料』全4200巻! 『ローマ帝国衰亡史』完全版に『シャーロックホームズ全集』・・・あああ、これは素晴らしい・・・」 端末を手にいっちゃった目で周囲を見渡す若い男性。 そしてその隣で呆れたような目で彼を見つつ、「立ち読み版」の美しい挿絵や古典美術の解説書に自分も買おうかと考えている中年くらいの男性。 彼らは私服姿だった。 「電子版とはいえ、これだけ購入できたうえに書籍化装置までもらえるとは――これで今後100年は同盟中央図書館と歴史研究者は仕事に困らないでしょうねぇ。」 「よく言うな。いくら先方持ちで好きなだけ本を買いあさっていいと言われたからってなぁ・・・ほら、閣下も言ってやってくださいよ。」 「はっはっは。聞くに勝るビブリオキア(愛書狂)だな。ところで、オリベイラ教授は?」 「教授なら、故宮博物院の『清明上河図』の複写版やら何やらを買いまくっていますよ。どうやら予備費が支給されたようですので――」 そうか。と楽しそうに笑う山本五十六提督に、申し訳なさそうに一礼するのは、すっかり迷コンビっぷりが案内人兼監視者に知られつつあるレオン・パエッタ提督だった。 先日の宇宙軍大学校でのシミュレーション戦での勝利のご褒美として日本側に「資料収集の自由」を保障されたヤンは、同盟側に持っていく資料だけでなく自分の趣味にあかせてこの巨大な書店街を徘徊していたのである。 帝都の外郭に存在するこの町は、地球時代から世界最大の書店街であった「神保町」の名を受け継ぎ、さらに広大になっている。 この時代の書籍は、自宅の分子プリンタで自由に出力できる情報化されたものが多い。 しかし、過去の書籍の復刻版などは最初から特別な製本が施され、情報化されたチップが内蔵されているものも相応の需要がある。 また、目的とする情報を心得ておりおすすめの書籍を紹介する(注釈などを除いた著作権切れの書籍などや基礎的な資料はあまり高価ではない)などのサービスも行われており、ただの書店街というだけではなかった。 これを知った同盟代表団の文化的素質を持っている人間たちはまさに修羅と化し、神保町書店街で国費で行われる「大人買い」を続けていたのである。 中でもヤンは遠慮がなかった。 なにしろ、「ご褒美」として購入権が保障されているのだから。 「トリューニヒト代表はアイスランド議会(アルシング)議員団との会合だったね。」 「はい。世界最初の民主議会ということで、本国からも是非にと。――お・・・これは・・・」 「気になるかな?」 ハア・・・とパエッタ提督は苦笑しながら目の前の見本カードと内容表示を棚に戻しながら照れくさそうに頭を掻いた。 「職業病ですかね。ヤン中佐が買っているのですが、私もほしくなりまして。」 「古今戦史大全か。うちの同僚が編纂に協力した最新版だな。よければひとついるか?」 「え?・・・ぜひ。」 ――なんだかんだで、ヤン一行はうまくやっているようだった。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4289.html
731: 333 :2017/01/26(木) 14 20 15 フローデ達の憂鬱 第二章 一本の矢となった敵艦隊が扇形の陣形に突き刺さる。 ヤ・ファド ファーズ 平面宇宙図に表示された二つの図形は巨大な艦隊が平面宇宙で激突していることを如実に物語っていた。 フラサス 敵味方合わせて万に届こうかという艦艇が時空泡という小宇宙に包まれ、光点となって表示されている。 スプーフラサス 穏やかだった平面宇宙は荒れ狂う時空粒子流に飲み込まれ、まるで戦いの激しさそのものを表すかのようだ。 強烈な時空粒子の流れは嵐となって両者の時空泡に叩きつけられる。そのなかを敢然と突き進む敵艦隊。 ヤドビュール・カルカスナ・ウセム 「第二十一偵察分艦隊半壊!後退許可を求めています!」 ヤドビュール・ゴロマタ・アシャム 「第四十二突撃分艦隊壊滅!だめです、戦線が持ちません!」 ヤドビュール・ロスソクナ・ウセム ヤドビュール・ロスガナ・アシャム ヤドビュール・ゴロマタ・アシャム 「なんとしても食い止めろ!第十九偵察分艦隊は側面攻撃!第十八突撃分艦隊は第四十二突撃分艦隊がいなくなった穴を塞げ!」 レンド サースマ 嶋田の指示が飛び、指揮刀が振るわれる。 銀色の輝く刀身はレンド自身のように、研ぎ澄まされていた。 ガホール 艦橋は今や混乱の最中にある。 次々齎される凶報、秒単位で変化する戦況、膨大な情報の奔流。 それでも大艦隊の全力突撃を受けてなお組織立った戦闘が続けられるのは磨きぬかれた司令部組織と確固とした指揮系統、星界軍の 高い練度とレンドの卓越した指揮能力の賜物だった。 だからこそこの艦を落とす意味がある。 レンドは思考の片端でそう思いながら、また届けられた戦況報告に迅速な指示を出していく。 既に平面宇宙図に映る陣形は綺麗な扇形ではなくなっていた。 陣形が崩れているのは敵も同じだった。扇形の縦深防御陣形は中央を切り裂かれて銀杏の葉のような形になり、矢のような突撃陣形 は鏃が潰れて短くなっていた。 グラーガ もしもこのような状況で旗艦《キンカウ》が沈めばどうなるか。まず間違いなく、混乱するだろう。 もちろん指揮系統の移譲は速やかに行われるし、後任の指揮官に混乱を収拾する能力がないということもない。 しかし指揮権が移譲されてから混乱が収拾されるまでの僅かな間に敵は思いのまま艦隊を蹂躙するに違いない。 フローデ 「提督。第二十一偵察分艦隊の一時後退、代わりに側面攻撃の強化を提案します。」 ヤドビュール・ロスガナ・ウセム ヤドビュール・ロスダナ・ウセム 「仕方が無いか。第二十一偵察分艦隊は後退、第十九偵察分艦隊の側面攻撃に第十八偵察分艦隊、第十七偵察分艦隊も加われ。」 だと言うのに、シュボーズときたら…。 ワスカーサレール 参謀長である彼女の提言を聞くレンドだが、どこか楽しそうな声音に頭を痛める。 なぜ自分はこんな連中にばかり好かれるんだ。いつもなら浮かべるその思いを脳裏に浮かべる余裕もない。 突撃を続ける矢のような敵艦隊は徐々にその長さを縮めつつ、確実に扇の要に迫る。 一方扇形の縦深防御が敵に打撃を与え続けているのもまた明白だった。 天秤はどちらに傾くこともなく、しかし徐々に旗艦に敵艦隊が迫ってきているのも間違いなかった。 ダディオクス 「やむを得ないか。各員、通常空間戦の準備をしておけ。僚艦にも伝えるように。」 フローデ 「提督!?」 シュボーズの声は司令部のある旗艦が敵と直接戦闘するという無謀さに対する驚愕故だと思いたい。 その声に歓喜の色が混じっていたと認めたくないレンドだった。 「万が一のためだ。しないで済むのなら、それに越したことはない。」 732: 333 :2017/01/26(木) 14 21 41 グラーカ レスィー フラサス 旗艦《キンカウ》は同じカウ級巡察艦《リュルカウ》と《スルカウ》と共に時空泡を形成している。 だが当然ながら旗艦は司令部機能に特化しており直接戦闘はそれほど考慮されていない。 できないわけではないが、それでも戦闘力が落ちるのは否めなかった。 とはいえそうも言っていられない状況になっているのもまた事実。 「もう少し耐えれば包囲網で一網打尽にできる。側面攻撃を強化したからな。」 敵艦隊は陣形の奥深くに突き刺さっている。それはつまり包囲されているということでもあるのだ。 四カ国連合軍にとっては旗艦撃沈の好機にして戦術的勝利の好機、そして今後二度と訪れないだろう戦略的勝利の好機でもある。 星界軍にとっては緒戦で取り逃がした敵主力を撃滅する好機であり、帝都陥落の危機。 「ここで私達が落とされれば敵の勝利、耐え抜けば帝国の勝利ですか。」 アローシュ ガ・フェーク フリューバル 帝都が落とされ、八王国の連結が絶たれるか。それとも帝国が耐え抜き、時間と言う最大の味方を呼び寄せるか。 ブルーヴォス・ゴス・スュン ガノト・フリューバル 四ヶ国連合にとっても大和帝国にとっても戦争の行方を決める戦いだった。 フローデ 「提督。戦闘準備完了です。」 ワスカーサレール 「よろしい、参謀長。」 ヤ・ファド 平面宇宙図に映る敵艦隊は陽光に照らされた氷の如く消え行きながら、旗艦のある時空泡に迫る。 もはや退路はない。進んで、旗艦を撃破する以外に道は無いのだ。勝利以外の未来は死なのである。 そこまで己を追い込んで、初めて勝ち目が出てくる。帝国とはそれほどの国なのだ。 「回避機動を始めます。」 遂に司令部時空泡自体が動かざるを得なくなったのだ。 敵は確実に迫っているものの、少しずつ減ってきている。 鬼気迫る様子で突撃する敵艦隊。必死に圧し留めようとする味方艦隊。 だがもう少しというところで、敵艦隊が数倍に増えた。 フラサス いや増えたのではない。三隻編成の時空泡を解いて単艦時空泡になったのだ。 単艦になれば機動力と引き換えに防御力が落ちる。それでも突撃を優先したのだ。 数が増えた分脆弱になった時空泡は次々落とされていくが、一部はそのまま旗艦《キンカウ》に向かってくる。 おそらくは連合軍の中でも精鋭部隊なのだろう。敵陣のど真ん中で単艦時空泡になっても、巧みな機動で時空融合を回避していく。 それでも幾つもの時空泡が捉えられ、撃破されるが何割かは突破する。してしまう。 矢のようだった陣形は見る影もなく崩れ、今や包囲されている。 だがここで旗艦が撃破されるようなことがあれば、そこに僅かとはいえ綻びが生まれるだろう。 重厚な防御陣形を切り裂いて、遂に敵艦隊が司令部にせまる。 周囲には六つの時空泡。これが最後の防御だ。 色の違う光点が交わり紫色に変わる。敵と味方が交戦中である時空泡を表しているのだ。 だがそこに敵時空泡が次々時空融合する。 敵先頭は単艦時空泡ばかりだ。たいしてこちらは三隻編成の時空泡。 一対一なら間違いなく駆逐してのけただろうが、多勢に無勢。 側面からの援護も来ているが、ほんの少しだけ間に合わないだろう。 「間に合うか?」 733: 333 :2017/01/26(木) 14 24 11 レンドは問うた。回避している間に味方の援護が望めるか。 カーサリア・リルビコト 全ては航法参謀の躁泡にかかっている。 「一戦だけ耐えてください。それ以上は稼げません。」 十分な返答だった。レンドは無言で頷く。 三隻編成の時空泡で単艦時空泡の群れを避けるのだ。並々ならぬ腕前である。 矢型の敵艦隊は味方艦隊に挟まれており、両側の艦隊を結ぶ結節点に司令部時空泡がある。 その光点が平面宇宙上で複雑な軌跡を描き、必死に回避する。 しかし単艦時空泡の機動性には叶わず、ついに追いつかれてしまう。 「時空融合まで5、4、3」 艦橋に表示されている時空泡内部は灰色である。 しかしそこに光の円ができ始めた。時空融合が始まったのである。 ゴール・プタロス 「2、1、時空融合!」 円の向こうに敵艦が見えた。 「撃てー!」 瞬間、レンドは指揮刀をふるって命令を下す。 しかし出会い頭の攻撃は向こうも予測していたのだろう、危なげない操艦でかわす。 イルギューフ それを艦外空識覚で捉えながら、電磁投射砲の反動に耐える。 間髪いれずに敵も撃ってきた。今度は《キンカウ》が回避機動をとる番だった。 けたたましい騒音が鳴り響き、艦が攻撃を受けたことを知らせる。 「被害状況を知らせろ!」 ヴォークラーニュ ルニュージュ 「8番凝集光砲が射撃不能、2番反陽子砲が損傷!」 幸い傷ついたのは機雷迎撃用の兵装だけのようだ。 レスィー 巡察艦の主戦兵器はいまだ健在。まだまだ戦える。 レンドは艦外空識覚に意識を向けた。僚艦の《リュルカウ》と《スルカウ》も射撃をかわされて機動を続けている。 フロクラジュ だが《リュルカウ》が敵の側面に砲口を向けたとき、レンドの空識覚が時空泡内部のあわ立ちを感じた。時空融合の前触れだ。 ここにきてようやくなぜ敵が単艦で三隻相手の戦闘を始めたか気付く。 フローデ 「提督!」 「避け───」 思わず叫ぶが真空を隔てた僚艦には届かない。 いや、どのみち届いても間に合わなかっただろう。 スピュート 時空融合を果たした二隻目の敵に《リュルカウ》が気付いたときには、すでに核融合弾は放たれていた。 イルギューフ 電磁投射砲で加速された弾は僅かに軌道を変えつつ僚艦に迫る。 そして光が時空泡に満たされた。 ベーシュ 脇腹を抉った核融合弾は内部で炸裂、《リュルカウ》の心臓部を破壊して反物質燃料をあふれさせた。 自らの糧に飲み込まれた僚艦はなすすべもなく爆散する。 「敵二番艦、《リュルカウ》を撃沈!」 スネセーブ 残り香の反物質を《キンカウ》の防御磁場がはじく。 反物質の霧の中を四隻の巡察艦が機動する。両者巡察艦二隻ずつ。互角だった。 「焦るな!冷静に《スルカウ》と連携しろ!」 734: 333 :2017/01/26(木) 14 28 30 敵一番艦の狙いは三隻相手に大立ち回りを演じることではなかったのだ。 ただ時空融合して足止めし、後続の艦が来るのを待つことだった。 間一髪で撃沈から救われた敵一番艦は敵二番艦と連携して時折威嚇射撃をしながら機動している。 主戦兵器は艦首についているので前方にしか発射できないためだ。 二隻で連携して狙いやすい機動をさせようとするが、こちらも精鋭である。 できるだけ射線と直交するように回避しながら射撃機会をうかがっている。 可能な限り時間を稼ぐ。 時間さえ稼げば味方の時空泡が援護に来るからだ。 敵もそれをわかっているだろうに、決して安易に砲撃姿勢をとらず威嚇に徹している。 これだけでもその練度が知れようものだ。 だがある瞬間から威嚇射撃の対象が《キンカウ》に絞り込まれる。 敵がこちらの回避機動から、生き残ったどちらが旗艦なのか割り出したのだろう。 フローデ 「提督!敵に集中砲火を受けています!」 「かわせ!絶対に落とされるな!」 だが敵艦は二隻がかりでこちらを狙ってくる。 一番艦の砲口がこちらを向く。 急激な加速と共に、艦外空識覚に焼け付くような痛み。 スピュート 直後、核融合弾をなんとか回避した《キンカウ》に向けられる二つ目の砲口。 かわせない。レンドがそう思ったときだった。 《スルカウ》の主砲が火を噴いた。 高速に加速された弾体が時空泡を駆け抜け、主を狙わんとする不貞の輩に食いつく。 スネセーブ 防御磁場を難なく突破し装甲を突き抜けて内側から破壊する。 「状況は!」 反物質の光が収まったころ、レンドは改めて確認する。 「敵二番艦撃沈!しかし我が艦も被害甚大!」 ラトーニュ 戦闘指揮卓に映る被害状況を見て顔をしかめる。 戦闘は続行可能だ。だがかなりの損害を受けてしまった。 「ひとまず回避に専念しろ!あと少し待てば援護が来る!」 僚艦のおかげで危機を脱した《キンカウ》だが、戦闘はまだ終わっていない。 時空泡の中では未だに《スルカウ》と敵一番艦が戦っている。 ヴォークラーニュ ルニュージュ 互いに凝集光砲や反陽子砲を向け合って傷つけあう。 いくら威力が低いとはいえ、それだけで両者かなり被害を受けているだろう。 しかし終わらない。終わるわけが無い。 どちらかが滅びるまで戦いは続くのだ。 735: 333 :2017/01/26(木) 14 29 55 敵一番艦は《スルカウ》を相手にしつつ、機を見てこちらを狙ってくる。 それを阻止するべく攻撃する《スルカウ》。 時間が経てば経つほどこちらが優位になる。 ところがこのまま帝国に傾くかと思われた天秤は敵艦の行動によって水平に戻る。 敵はわざと《スルカウ》と《キンカウ》を結ぶ直線状に艦を滑り込ませたのだ。 「いかん、撃つな!避けろ!」 一瞬躊躇する艦橋。ここで撃てば敵艦を貫いた核融合弾が味方に当たるかも知れないのだ。 その一瞬が致命的だった。敵艦は《スルカウ》に艦首を向け、主砲を放つ。 一方《スルカウ》も撃つ。《キンカウ》が避けたからだ。 だが遅れた代償は大きかった。三度目の光がその証明だった。 「《スルカウ》撃沈!」 ヴォークラーニュ ルニュージュ イルギューフ 光の中から現れた敵艦は満身創痍。凝集光砲で焼かれ反陽子砲で削られ、電磁投射砲で抉られている。 《スルカウ》の攻撃も無駄ではなかったのだ。その意思は確実に敵を捉えていた。 追撃に放たれた《キンカウ》の弾丸も避ける。 いつしか小さな宇宙には二隻しか存在しなくなっていた。 ようやく邪魔者を排除した敵艦が少なくなった凝集光砲と反陽子砲で《キンカウ》を攻撃する。 「回避!」 レンドは指揮刀をかざして命令するが、全てを回避することはできない。 あてずっぽうに撒き散らされただろう弾幕が直撃する。 グラハレル オプセー 「司令長官!主機関の出力が落ちています!」 運が悪いにも程が在る。まさか今の一発でたまたま主機関に被害が出るとは。 「直せないのか!」 「すぐには無理です!」 自由自在な機動が幾分抑えられた《キンカウ》。 それを最後の機会と受け取ったのだろう、敵艦が主砲を向ける。 フローデ 「提督!敵が突撃してきます!避けられません!」 フロクラジュ 空識覚に浮かぶ敵艦は猛烈な勢いで大きくなる。迷ってはいられない。 「撃てーーー!!!」 先に撃ったのはどちらだったのだろうか。もしかしたら同時だったかもしれない。 スピュート 艦首を向け合う二隻の艦。《キンカウ》と敵艦がそれぞれ放った核融合弾を確かに感じて…レンドの意識は光に溶けていった。 736: 333 :2017/01/26(木) 14 31 01 投稿は以上です まとめwikiへの転載は自由です
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3485.html
648 :ひゅうが:2016/07/06(水) 20 36 08 (ちょっとした幕間を… 一途な娘さんたちってかわいいですよね!(ちょっと病んでるみたいだけど)) 「彼らはどうしている?大淀。」 「見入っています。映像の世○ 第5集『世界は地獄をみた』と(ダイマ)に。」 「あれは…こたえるからな。」 「欧州のアレと、神風特別攻撃隊が一番の衝撃だったようですね。」 「アレか…提督は?」 「ところどころで解説を加えています。ほら…」 「ああ…無理を言ったが、うまくつとめてくれているようだな。」 「次は、『勝者の世界分割』です。」 「『独立の旗のもとに』ではなく?」 「ここは畳み掛けるべきかと。」 「えげつないな…まぁ、自信過剰なこの時代に劇薬を投下したから当然か。ここで東亜の解放に夢をみられても困る。」 「その次は?」 「はい。『恐怖の中の平和』です。」 「それはまた…米国の黄金時代と一緒にあの映像か。敗戦の映像を見せつけられた後でそれはこたえるだろう。」 「私たちにとっても、ですけれどね。」 「まったくもってその通りだな。それに続いて『ベトナムの衝撃』 それで最後は?」 「『JAPAN』。絶望されたままでは逆に私たちも困ります。」 「映像さまさまか。こちらではまだ存命のあの小男の手法のようでいやだが。 8ミリフィルムに落とし込みは?」 「完了しています。」 「よろしい。この島が存在するという問題を上回る大問題を大日本帝国にぶつけよう。 妙な気を起こされないうちに。」 「そして、提督の安寧を…」 649 :名無しさん:2016/07/06(水) 20 41 49 大淀と長門か? 650 :名無しさん:2016/07/06(水) 20 42 16 こちらではまだ存命のあの小男の手法 ちょび髭五兆? 651 :ひゅうが:2016/07/06(水) 20 44 17 649 そうです。お茶くみをやった大淀さんから話を聞きつつ監視カメラで会議の様子を見つめているような感じですね。 あえて描写はしておりませんが。 650 ヨーゼフ・ゲッベルス国民啓蒙宣伝相ですね。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/5436.html
847: 第三帝国 :2018/10/31(水) 23 21 04 HOST 70.244.32.202.bf.2iij.net 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——――「出発」 「はい、吹雪ちゃん、黒雨ちゃん。 おはぎだよ、宇宙船でみんなで食べてね」 「間宮の羊羹もあげるっぽい。 吹雪ちゃん達だけでなくフェルさん達の分もあるっぽい」 「わぁ、おいしそう。 睦月ちゃん、夕立ちゃん、ありがとー!」 「アリガトウ」 「こっちはカレーで向こうはおはぎに羊羹、 宇宙行くって話なのに遠足かハイキングな気分だなぁ・・・」 記者会見でガークによる騒乱騒ぎがあってから数日。 ついに宇宙へ旅立つ日が訪れ羽田空港のVIP用待合室に待機していた。 記者会見での投石騒ぎがあっただけに、 周囲だけでなくVIP用待合室内部にも護衛が隙間なく警戒している。 とはいえ、睦月、夕立、吹雪、駆逐棲姫、もとい黒雨のやり取りは完全完璧に遠足気分で思わず柏木がぼやく。 「遠足ではなくてどちらかと言えば二ホンで言うところの、 『ふぇりー』の旅に近いデスヨ、マサトさん・・・んぐんぐ」 白木の手土産であるカレー弁当を早速口にするフェルが回答する。 なお【原作】あるいは平行世界ともいうべき世界線と違って2人で堂々とイゼイラへ行くことになっている。 何せ、 「私達結婚することにしました、 世界初の異星人間婚姻でちょっと嫁の実家へ行きます」 と派手に記者会見で発表したもんだから隠す必要なんてまったくない。 ついでにこのお陰で「日本だけ異星人国家に行くなんてずるい!」という批判も、 「嫁の実家に行く」という大正義を前にして表面上祝福モードとなって政治的批判は抑え気味となっている。 「いや、無理もねーぜ。 考えてみろよ今人類が宇宙に行くためにはどれほど訓練が必要なのかと、 民間による宇宙旅行計画はあるがまだまだ先に話だしそれがお前でも行けるから相当なもんだぜ」 「お前でも行けるなんて失礼だな、白木。 まあ、確かに宇宙服なしでスーツ姿で問題なしなんて地球にとってはチートだわな。 ・・・しっかし、なんか似たような話をどこかで読んだ記憶がするな、学生時代読んだ小説で」 白木の言葉に突っ込みつつ首を傾げる柏木。 848: 第三帝国 :2018/10/31(水) 23 21 41 HOST 70.244.32.202.bf.2iij.net 「星新一の『空への門』ですね」 と、ここで入室してきたサラトガが答えを提示した。 「おお、それだ! いやあ、よく知っているなぁ」 「ふふふふ、 最近二ホンの小説を読むのが好きなのです」 と、笑顔で答える。 あふれ出る母性とお嬢様オーラに部屋に男衆は思わずときめく。 既に既婚者で神崎提督の嫁であるという事実は一時的にフェードアウトする。 そしてフットボールといえばキチンとした制服を着こんでいても、 なお自己主張する胸部装甲の大きさも丁度フットボールぐらいありそうで思わず視線が・・・。 「マ・サ・ト・サ・ン?」 などとアホな事を考えていた柏木だったが、 先祖は鳥さんな嫁ことフェルがとってもとっても良い笑顔を浮かべていた。 しかし目はちっとも笑っておらず米神にはうっすらと青筋が走っている。 ―――――笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である。 そんな言葉が脳内に浮かび、 片腕のない某侍のように神妙な表情を浮かべると・・・。 「ご、誤解だ、フェル! というかすまなかった、ごめん!」 「ふ~ん、ふ~ん。 いいですもーん、どうせ男の人はみんなおっぱい星人なのデスカラ」 即座に平謝りを始めた。 フェルは『3』な口元を作りそっぽ向いている。 「ぶはははは! 相変わらずだな先生」 「仲がよくて何よりです」 2人の様子を見ていた三島が爆笑し二藤部が微笑まし気に見ている。 「・・・で、先生よ。 そろそろ出発の時間だけど、 陛下から託された物だからくれぐれもよろしく頼むぜ」 「フブキさん、黒雨さん。 提督から託されたのを必ずサイヴァル議長閣下へ渡してくださいね」 「はい、必ずや」 「分かりました!」 「・・・ウン」 柏木は天皇陛下、吹雪と駆逐棲姫は提督。 それぞれから託された物の重みを再度確認した。 「んじゃ、いこうか」 そして間を開けず、 柏木がピクニックに行くような口ぶりでVIPルームからロビーへ踏み出た。 849: 第三帝国 :2018/10/31(水) 23 22 42 HOST 70.244.32.202.bf.2iij.net んで、予想はしていたがそりゃもう凄い人手であった。 仕事がら人に囲まれることは慣れている柏木も思わずたじろぐ程で、 群衆から噴出している熱気と歓声からかかるプレッシャーは半端ない、とはいえ。 【祝!!しばふ村代表吹雪殿、宇宙開拓!】 【フェルさん結婚おめでとう!だが柏木、テメーは絶対許早苗】 「頑張れ」というプラカードに混じって、 ネタに走った物がチラホラと見受けられ思わず吹き出しそうになる。 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ 柏木氏ねええええええーーーー!!! 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ 堂々と手をつなぎやがって・・・ぱるぱるぱるぱる 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ で、ブッキーといえば何度見ても芋である 今夜もお芋の味噌汁だべ! 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ あっさりーしっじみーはーまぐーりさーん 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ 芋をよこせ! 芋をよこせ! しばふ芋の見返りに我が鎮守府をくれてやる! 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱投稿日:~ リチャード3世提督乙 なお電子空間でもやんややんやの大騒ぎである。 柏木に対する嫉妬団が大量発生し、しばふ村の住民がしばふ芋を称えるカオス空間と化しつつあった。 「アハハ・・・すごい人手ですネ」 女性から熱烈な歓声を浴びるフェルが苦笑気味に呟く。 「それだけ注目されているってことですよ! これを機会に私も那珂さんみたくアイドルデビューしたり、したり!?」 「ソレハナイト思ウカモ、吹雪チャン」 すっかりテンションが上がっておのぼりさん丸出しな吹雪。 対して黒雨(駆逐棲姫)が突っ込みを入れる。 などと言っている間にやがて出発ゲートに到着。 空港で停止しているデロニカまで送り届ける黒塗りの政府公用車が待機している。 乗ってしまえば後は宇宙へ行ってしまう。 そう思って一物の寂しさを感じたのか吹雪が振り返る。 「・・・・・・・・・」 振り返った先にいつもいる提督はいない。 あるのは歓声の声を上げる群衆だけだ。 「・・・行ってきますね、司令官」 吹雪は小さく呟き、踵を返して再び歩き始めた。 おわり 851: 第三帝国 :2018/10/31(水) 23 27 47 HOST 70.244.32.202.bf.2iij.net 以上です。 皆様方の創作意欲を刺激できたら幸いです、では。 追記 以前自分のゲートネタで盗作疑惑云々の話がありましたが、 見たところ内容丸パクリとかが特に見受けられなかったのでそのままにします。